【参加レポート】楽天証券ETFカンファレンス2026|7時間耐久ノンストップセミナーマラソン

東京国際フォーラム ホールB5・B7入口に掲示されたポスター 楽天証券
東京国際フォーラム ホールB5・B7入口に掲示されたポスター
開演前のホールB7のセミナー会場
開演前のホールB7のセミナー会場
B5のセミナー会場
B5のセミナー会場
なんとか机を確保
なんとか机席を確保
GraniteSharesのノベルティ配布会場へ向かう参加者の列
GraniteSharesのノベルティ配布会場へ向かう参加者の列
配布会で貰ったグラナイトシェアーズのロゴ入りジャケットとキャップ
配布会で貰ったグラナイトシェアーズのロゴ入りジャケットとキャップ
本日の戦利品
本日の戦利品
東証三種の神器+α
東証三種の神器+α
東証公式ETF・ETN名鑑の2026年5月版と2024年4月版を並べて厚みを比較
東証公式ETF・ETN名鑑の2026年5月版と2024年4月版を並べて厚みを比較

⚠ ご注意(免責事項)

本記事は、筆者が個人的にイベントへ参加した体験・感想をもとに書いたものです。特定の金融商品・銘柄・サービスへの投資を推奨・勧誘するものではありません。

登壇内容は筆者のメモと理解に基づく要約で、講演者の発言をそのまま再現したものではありません。投資にかかる最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

楽天証券ETFカンファレンスに参加するのは、実は3年ぶりです。過去2年は参加しなかったのではなく、抽選に外れていました。つまり、落選です。

久しぶりに届いた当選の通知に、わくわくしながら東京国際フォーラムへ。気がつけば、2つの会場を行き来しながら朝から夕方までほぼノンストップでセミナーをはしごする一日になっていました。この記事では、その「7時間セミナーマラソン」の記録と、見えてきた「ETF2.0」の姿をレポートします。

📋 イベント概要

イベント名 楽天証券ETFカンファレンス2026
開催日 2026年10月10日(土)10:30〜17:30(10:00開場)
会場 東京国際フォーラム ホールB5(Insight Stage)・ホールB7(Compass Stage)
形式 リアル会場・オンライン(YouTube配信)の同時開催
主催 楽天証券
参加費 無料(会場参加は事前申込制・応募多数の場合は抽選)

出典:楽天証券「楽天証券ETFカンファレンス2026」イベントページ。2014年から続くETFのイベントです。

会場の様子:同じ場所でも、主催が違えば雰囲気も違う

会場はおなじみの東京国際フォーラム。夏に参加した「THE GOLD ONLINEフェス」と同じ場所で、ホールB5とB7を同時に使うところまで同じです。ただ、運営する会社が違うと受付の仕方も違うようです。

待機列、受付、入場と段階を分けて人を流していたので、大混雑という感じはしません。比較的スムーズに入場できた印象です。

会場に入ってみると、なにやら落ち着いた雰囲気。それもそのはずで、出展しているのは基本的にETFの運用会社です。その場で参加者に商品を売り込むわけではないので、ブースにも余裕があります。営業の場というより、各社がETFの商品情報やブランドを知ってもらうための展示・広報の場という印象でした。

そのため、ブースのスタッフと話し込むというより、立ち寄って資料とノベルティを受け取る流れ作業になります。結果、入場して10分ほどですべてのブースを回り切ってしまいました。

セミナー表を見て、ぎょっとする

もう一度ブースを回るわけにもいかないし、セミナーの合間は暇を持て余しそうだな。そう思いながらスケジュールを眺めて、ぎょっとしました。

B5とB7の2か所で行われるセミナーが、絶妙にずらされているのです。同時に始まるならどちらかを選ぶしかありませんが、B5のセミナーが終わって5分後にはB7で次が始まり、それが終わると5分後に今度はB5で始まる、という具合。その気になれば、ほとんどのセミナーに参加できてしまいます。

ということで、「7時間耐久ノンストップセミナーマラソン」の開催が決定しました。参加者は1人。あくまで自分の脳内での話ですが。

時間 会場 セミナー
10:30〜10:40 B5 オープニング
10:40〜11:00 B5 AI革命の“本命”を探せ ~世界のAI企業を厳選するアクティブETF~
11:05〜11:55 B7 投資信託との違いから攻略法まで!知っておきたいETF入門と活用戦略
12:00〜12:20 B5 Leverage Shares入門 — 個別銘柄をレバレッジで狙う新しい投資戦略
12:25〜13:10 B7 いつもの投資に“プラスワン”!ETFでつくる、あなただけの最適ポートフォリオ
13:15〜13:35 B5 利回り15%への挑戦、分配も値上がりも諦めない次世代型カバード・コールETF
13:40〜14:10 B7 ETF投資も『100円・1円単位』でピタッと!スマホで始める新しい資産形成のカタチ
14:15〜14:30 B7 東証ETF“三種の神器”のご紹介
14:35〜15:20 B7 投資を次のステップへ!半導体・新興テーマ・インカムで広がる『ETF戦略』徹底議論
15:25〜15:45 B5 資産は、思い出に変えられる。―“プレミアムな瞬間”を先送りしないための資産活用―
15:50〜16:30 B7 ロジャーパパと考える!世界を舞台に攻める『次世代ETF投資』
16:35〜16:55 B5 AIを支える企業に投資する ~米国AIインフラと日経半導体の魅力~

※筆者が参加した12セッション。セミナー名はイベントページの表記によります。


オープニングETF1.0からETF2.0へ

楽天証券経済研究所 客員研究員 ファンドアナリスト 篠田尚子 氏

オープニングで示されたのが、この日のキーワードとなる「ETF2.0」です。

メモしたポイント

  • ETF1.0:「市場を買う」段階。株式・国や地域・指数連動など、何に投資するかが焦点だった
  • ETF2.0:「戦略まで選ぶ」段階。セクター・テーマ、アクティブ運用、オプション運用、レバレッジ運用など、どう投資するかが焦点になってきた

たしかに、これまでの自分の認識では、投資信託とETFの違いといえば「価格が決まるタイミング」と「上場しているかどうか」くらい。同じようなベンチマークの商品が、投資信託とETFの両方で展開されている印象でした。

ところが最近は、さまざまな投資戦略を使ったETFが増えてきた気がします。特に、3桁の数字の後ろに「A」が付く新しい銘柄コードのETFが目につくようになりました。

東証の銘柄コードは、4桁の数字が足りなくなってきたことから、2024年1月以降に新しく付与されるコードにアルファベットが使われるようになりました。「408A」「563A」のようなコードは、比較的最近に上場した銘柄の目印といえます。


13:40  B7100円・1円単位でETFが買える…けれど

信州大学社会基盤研究所 特任教授/ZEN大学 教授 山口真由 氏/楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田雅之 氏

ETFも、株式の端株のような感覚で100円単位・1円単位で買えるようになる、という話です。これは便利そうだと期待して聞いていたのですが、説明を聞いた限りでは新NISA口座での取引に限った対応とのこと。

特定口座を使って少額で買えれば、ポートフォリオの微調整に使えるのに。正直、少しがっかりでした。今後の対象拡大に期待したいところです。


14:15  B7東証ETF“三種の神器”

株式会社東京証券取引所 金融リテラシーサポート部 居森裕也 氏

東証が用意している3つのツールを使い倒して、資産運用に役立てようというお話でした。

三種の神器

  • その1:ETFの総合解説本『東証公式ETFの常識』
  • その2:上場ETFを一覧できる冊子『ETF名鑑』
  • その3:東証マネ部!のETF銘柄検索機能(Web)

『ETF名鑑』は、いろいろな資産運用イベントで配布されていますが、年々確実に分厚くなっています。今年は特に分厚くなった気がします。最終的にどこまで分厚くなるのか、ETF名鑑の成長を温かく見守っていきたいと思います。

ただ、毎年ETFの新規上場が確実に増えているので、新しい銘柄くらいは色を変えるなどして、ひと目で分かるようにしてもらえるとありがたいです。


各社が紹介したETF一覧

ほかのセミナーは、投資戦略の解説というより、各運用会社による新規上場ETFの紹介が中心でした。メモしてきた銘柄を、セミナーごとに整理しておきます。あくまで各社の「一押し」であって、筆者のおすすめではありません。

午前:AI・高配当・入門編

コード ETF名 運用会社
408A iシェアーズ AI グローバル・イノベーション アクティブ ETF(愛称:ベストAI) ブラックロック・ジャパン
170A SMT ETF日本好配当株アクティブ 三井住友トラスト・アセットマネジメント
257A SMT ETF 日本株厳選投資アクティブ 三井住友トラスト・アセットマネジメント
399A 上場インデックスファンド日経平均高配当株50 アモーヴァ・アセットマネジメント
213A 上場インデックスファンド日経半導体株 アモーヴァ・アセットマネジメント
435A iFreeETF 日本株配当ローテーション戦略 大和アセットマネジメント
659A iFreeETF 先進国エネルギー上流企業株(2026年10月23日上場予定) 大和アセットマネジメント
― 債券ETF JPモルガン・アセット・マネジメント

「AI革命の“本命”を探せ」(ブラックロック・ジャパン 横山賢志 氏、投資系YouTuber WAT 氏)、「ETF入門と活用戦略」(篠田尚子 氏ほか運用会社4社)より。

昼:レバレッジ・ポートフォリオ・カバードコール

コード ETF名 運用会社
― 個別銘柄のレバレッジ型ETF Leverage Shares
― One ETF 日本国債シリーズ/One ETF TOPIX高配当株グロース指数 アセットマネジメントOne
― ゴールドETF ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント
552A MAXIS米国AIインフラ株上場投信 三菱UFJアセットマネジメント
563A グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF Global X Japan

「Leverage Shares入門」(ロジャーパパ 氏、Leverage Shares ジャン・スヨン 氏)、「ETFでつくる最適ポートフォリオ」(楽天証券経済研究所 窪田真之 氏ほか)、「次世代型カバード・コールETF」(Global X Japan 垂澤峻吾 氏、楽天証券 穴井マーサ 氏)より。

午後:半導体・新興テーマ・インカム

コード ETF名 運用会社
639A NEXT FUNDS Solactiveグローバル・メモリ指数連動型上場投信(愛称:NF・グローバルメモリETF) 野村アセットマネジメント
349A SMBC Prime 日本成長株式 ETF(旧名称:SMDAM Active ETF 日本グロース株式) 三井住友DSアセットマネジメント
452A iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF ブラックロック・ジャパン
JEPI JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(米国上場) JPモルガン・アセット・マネジメント
JEPQ JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(米国上場) JPモルガン・アセット・マネジメント
JFLI JPモルガン・フレキシブル・インカムETF(米国上場) JPモルガン・アセット・マネジメント
― セクター別のレバレッジ型ETF Direxion
― 個別銘柄のレバレッジ型ETF GraniteShares
610A グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本) Global X Japan
563A グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF Global X Japan
221A MAXIS日経半導体株上場投信 三菱UFJアセットマネジメント

「半導体・新興テーマ・インカムで広がる『ETF戦略』徹底議論」(バンクアカデミー 小林亮平 氏ほか)、「資産は、思い出に変えられる。」(JPモルガン・アセット・マネジメント 松尾直 氏、リン フィリップ 氏)、「ロジャーパパと考える!『次世代ETF投資』」(ロジャーパパ 氏、土信田雅之 氏ほか)、「AIを支える企業に投資する」(三菱UFJアセットマネジメント 南慶吾 氏)より。ETF名は各運用会社・東京証券取引所の資料で確認した正式名称です。


雑感:ETF2.0は「コストも2.0」?

一日セミナーをはしごして見えてきたのは、オープニングで聞いた「ETF1.0からETF2.0へ」の流れそのものでした。アクティブ運用、テーマ型、カバードコール、レバレッジ。戦略が凝ったものになるほど、信託報酬が高めのETFの割合が増えているというのが率直な感想です。

気になったので、紹介された国内ETFのうち、いくつかの信託報酬を調べて並べてみました。

コード タイプ 信託報酬(税込・年率)
399A 指数連動(日本高配当株) 0.165%
170A アクティブ(日本好配当株) 0.495%以内
452A カバードコール(米国株) 0.495%
639A テーマ型(グローバル・メモリ) 0.605%以内
257A アクティブ(日本株厳選) 0.77%以内
408A アクティブ(世界のAI企業) 0.847%

出典:東京証券取引所の銘柄概要資料、各運用会社の資料・プレスリリース(2026年10月時点で筆者確認)。

指数に連動するシンプルなETFが年0.1%台なのに対し、戦略型は0.5〜0.8%台が並びます。もちろん、コストに見合う戦略かどうかは商品ごとに判断すべきことです。ただ、仮にどれもおすすめだとしても、これだけのETFをすべて買おうとは思いません。自分のポートフォリオに何が足りないのかを先に決めて、そのうえで選ぶ。ETF2.0時代こそ、この順番が大切だと感じました。

クイズはスルー、ノベルティには並ぶ

このイベントにはスタンプラリーがない代わりに、各社のブースの前にクイズのパネルがあります。回答用紙に答えを書いて景品交換所へ持っていくと、米国株式の現物取引で使える「取引手数料100%OFFクーポン」がもらえる仕組みです。ただ、今回はスルーしました。正直、そこまでの余裕がありませんでした。走り抜けただけでもよしとします。

そして、この日の「メインイベント」は、レバレッジ型ETFを展開するGraniteSharesのノベルティ配布会でした。当日3回ある配布会で、ベスト・キャップ・Tシャツのどれかがもらえるということで、各回100人くらいの長蛇の列ができていました。

当然、私も列に並んで、ありがたく頂戴しました。なんとも太っ腹です。

✍ まとめ

3年ぶりのETFカンファレンスは、2会場を行き来する7時間のセミナーマラソンになりました。得られたのは主に各運用会社の推しETFの情報でしたが、全体を通して見ると、ETFが「何を買うか」から「どう投資するか」を選ぶ商品へ進化していることがよく分かりました。

選択肢が増えるほど、コストと目的を自分で確かめる必要も増えます。まあ、こんな日もあると、ノベルティを抱えて疲れた体で帰路につきました。

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