





東京都千代田区
会場の雰囲気——2フロア80社超のブースとスタンプラリー
東京国際フォーラムの会場2フロアをフルに使った大規模なイベント。10時から17時まで約40本ものセミナーが怒涛のように開催され、協賛企業のブースはなんと80社超えという圧巻のスケールだった。
受付でスタンプラリーカードを受け取り、各ブースを回ってスタンプを集めてコンプリートすると抽選に参加できる仕組み。今回はこのスタンプラリーにも気合を入れて挑戦してみた。
興味のあるブースでは担当者の話を聞き質問をしたりして、そうでないブースは「スタンプください!」の一言で突破……という作戦で乗り切ったのだが、ワンルームマンション投資系の不動産ブースだけは一筋縄ではいかなかった。
「米国株投資 3つの誤解」——2026年に勝ち残るための真実とは
休憩スペースの片隅に設けられたやや謎めいたスペースで行われたセミナー。しかし内容は非常に濃いものだった。
誤解①「米国株式が最強」は本当か?
「米国株が最強」という神話に疑問符が打たれた。2026年現在、新興国株式や欧州株式のほうが成長しているケースもあるという視点は、ポートフォリオを見直すきっかけになる。
誤解②「AIはオワコン」は本当か?
AI関連銘柄の株価は下落傾向にあり、フォワードPERの低下・キャッシュフローの減少が見られる。しかしAIそのものが終わったわけではない。かつてマグニフィセント7(マグ7)に集中していた資金が、いまはAIサプライヤー企業へとシフトしているのが現在のトレンドだ。
誤解③「目標を立てれば投資はうまくいく」は本当か?
目標を達成すれば気が緩んで投資が雑になり、達成できなければリスクを無視したギャンブルに走ってしまう。SNSに溢れる「資産○億円」「年利○○%」「資産が○倍に」といった声に惑わされるな、というメッセージだ。
今後の投資戦略
- AI企業そのものよりも、AIサプライヤー企業への投資を検討する
- AIをうまく活用して競争優位を生み出せる非AIセクター企業にも注目
- 新興国・欧州株式もポートフォリオに組み入れ、米国一辺倒を見直す
「今年の午は暴れ馬」——高市政権下のマーケット展望
何度聴いても飽きない、おなじみエミン・ユルマズ氏の講演。オンライン含め今年だけで6回以上参加しているかもしれない(エミンさん好きすぎる問題)。相場格言「午の尻下がり」に対し、「今年の午は暴れ馬」と評したのは言い得て妙だった。
景気を3指標で俯瞰する
いつも通り、景気先行指数・一致指数・遅行指数のグラフから解説がスタート。現在、米国の景気先行指数の悪化が継続中だという。消費についてはモノ(ハード)は底堅いが、サービス(ソフト)が悪化している。
雇用は数字より「質」が問題
失業率は4%で数字上は問題なし。しかし中身に注意が必要だ。テック企業のリストラが進み、ホワイトカラーの失業が増加している一方で、パート・アルバイトが増えている。掛け持ち勤務がそれぞれ 1件として集計される統計上の課題もあり、実態が数字より厳しい可能性がある。
米国株下落の要因は指数によって異なる
| 指数 | 主な下落要因 |
|---|---|
| NYダウ | 原油価格の高騰(製造業・オールドエコノミー中心のため) |
| NASDAQ | AI絡み。ソフトウェア株がAIに置き換えられる懸念+AIエンジンのコモディティ化 |
| インド株 | IT大国ゆえのAIの直撃。ソフトウェア雇用の喪失懸念が直接響く |
| 日本株 | 比較的底堅い。今期、利益上方修正企業が多く、トランプ関税の影響が予想より軽微 |
為替と「逆プラザ合意」の行方
ドル安の流れの中で、欧州で売却された米国株・米国債の資金が、流動性の高い日本株市場に流入している。さらに、米国がAIサプライチェーンを中国に握られたくないという思惑から、日本へのサプライチェーン移転と円安維持(逆プラザ合意路線)が進む可能性がある。
その結果として日本はどんどん円安・インフレが定着していく方向へ。グロース市場は割安感があっても流動性相場では資金が入りにくいという構造的な課題も継続しそうだ。
持ち帰ったこと
2名の登壇者に共通していたのは、「相場の変化を正確に読み、焦らず動く」というメッセージだった。
- PAN氏:米国株一辺倒を見直し、AIサプライヤー企業やAI活用企業に目を向ける。「目標を立てない投資」と「相場が読めない時に何もしない勇気」を心がける。
- エミン・ユルマズ氏:景気先行指数の悪化に注目。円安・インフレ定着の時代に「投資しない」選択肢は資産目減りのリスクになる。
スタンプラリーは25ブースを回ってコンプリート。事前登録特典のアマゾンギフトカードと合わせて、戦利品はウェットティッシュという結果に終わったが(笑)、セミナーの学びはしっかり持ち帰れた。次回も機会があればぜひ参加したい。
※本記事は筆者がセミナーで得た情報をもとに作成したものです。投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント