









チェックイン——ロビーで謎の機械と目が合う
チェックインを済ませて振り返ると、ロビーに見たことのない機械が鎮座していた。スタッフに聞いてみると、どうやらこれが「オゾン製造機」らしい。可動音がゴウンゴウンと鳴り響いていて、存在感がすさまじい。
お風呂——ケロヨン桶と、謎の「ラドン吸入室」
まずはひとっ風呂。洗い場の桶はケロヨンで統一されていて、シャンプーは安定の業務用リンスインシャンプー。このあたりは昭和の大衆温泉の王道スタイルだ。
ロビーのオゾン製造機で生成されたラドンとオゾンが、配管を通ってラドン吸入室へ送り込まれる仕組みらしい。浴槽の底からブクブクと噴き出し、室内にラドンガスが充満している。
ドカンカンと噴き出す感じ、とでも言えばいいか。ラドンもオゾンも透明無臭なので視覚化はできないのだが、確かに何かが空気中に漂っている感覚はある。知らずに入れば「ただの浴槽」に見えるかもしれない。
ラドン吸入室、実際に入ってみた
温泉で体を温めてからラドン吸入室へ。温泉に浸かりながら充満するガスを浴びていると、サウナとはまた違う「謎の発汗作用」が起きてくる。
これを2〜3セット繰り返すと、フラフラとした疲労感と強烈な眠気に襲われる。これがいわゆる「好転反応」らしい。サウナの整い感とも違う、独特のぐったり感だ。
・10分を目安に水風呂へ。セットを繰り返すのがおすすめ
・23時以降は照明が常夜灯のみに。22時過ぎが最も混雑する
・早朝4時頃は製造機が停止しており、ガスは薄め
早朝4時のラドン吸入室——謎のダンジョン感
早朝4時頃に入ってみると、浴室もラドン吸入室も照明を落としていて薄暗い。レンガ造りの壁が暗がりの中で陰影を生み出し、なんとも言えない「ダンジョン感」が漂っていた。ただ、ラドンオゾン製造機の稼働が止まっているらしく、ガスの感じはほぼ消えている。体験するならやはり夜が正解。
部屋と食事——1人でも割増なし、飯には困らない
部屋について
シングルルームはなく、ツインベッドルームか和室のみ。ただ、1人利用での割増料金はないのが本当にありがたい。1人旅にも優しい宿だ。
以前はインバウンド客の割合が半数ほどだったそうだが、今回は外国人宿泊客はほぼ見当たらず。落ち着いて温泉を楽しめた。
食事について
食堂は限られた日しか開いていないが、徒歩5分圏内にガスト・ステーキガスト・山岡家・吉野家・すき家が揃っているので食事には困らない。むしろ選択肢が多くて迷う。
飲泉・持ち帰り
温泉は飲泉も持ち帰りも可能。料金は1升(約1.8リットル)で500円。
1泊2日のタイムライン
総評——これは秘湯ではなく「魔湯」だ(個人の感想です)
若干の胡散臭さも含めて、昭和感満載の「昭和体験型テーマパーク」のような宿だった。ロストテクノロジーで生み出されたとしか思えないラドン・オゾン発生機という聖遺物(個人の感想です)を、この竜王ラドン温泉がいつまでも残し伝えていってほしい。
変に疑ったりせず、素直に信じて温泉につかる——それがここの正しい楽しみ方だと思う。
- 1人旅にも優しい(割増料金なし)
- サウナなし・ラドン吸入室ありという独自路線
- 食堂は限定営業だが、周辺の飲食店が充実
- 好転反応でぐっすり眠れる(体感)

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